メガソーラーのカラス被害

群馬県内で、メガソーラのカラス対策を実験する機会を得ましたので紹介します。設置現場の特徴は、道を挟んで東側に池があり、更に200mくらい離れた場所に牛舎もしくは豚舎らしきものがあり、カラスの餌場となっています。ユーソニック設置前の現場確認では、池の中や池のフェンスにカラスが集まり、メガソーラ周囲のフェンスや、太陽光パネルにも飛来していました。太陽光パネルの破損は、池に近い場所に多く発生していました。

太田メガソーラ

鳥獣撃退装置は、電源確保ができて、カラスが集まる方向に音が出せるように設置しました。装置は、ユーソニック・アッパー2台です。ユーソニック・アッパーは、上方向にも音を放射できる特長があります。

1台の装置(写真:設置1)は、パワーコンの施設の屋根から太陽光パネルに照射させて、太陽光パネルに反射させて上空に飛ばし、もう1台(写真:設置2)は、据置設置台を用いて地上設置しました。

設置12

評価内容は、設置前、設置中、撤去後を比較するもので、設置前8.28枚/月、設置中0.91枚/月、撤去後8.57枚/月の被害でした。

被害が約1/10 (10.8%)に減りましたが、設置場所や台数など課題が残りました。

カラスによるソーラパネル破損被害は、メガソーラの設置数の増加に追従しています。
資源エネルギー庁が集計した2014年2月末時点のデータによると、固定価格買取制度の認定を受けた太陽光発電設備は住宅用と非住宅用を合わせて累計で3900万kWを突破した。特に出力が1MW(メガワット)以上のメガソーラーが半分以上の1970万kWを占めている。
推移と破損パネル

太陽光発電協会が出すグラフの茶色は、メガソーラーの4半期ごとの発電設備の推移を示すもので、青色の住宅用に比べ伸び率が高くなっています。この伸びに追従して、メガソーラのカラス被害の問合せも増加しています。

ソーラバネルの破損が多い事業者は、ソーラーパネル上に石が有ることから、石を介在した破損が濃厚になります。しかし、この石が何故ここに有るのか解明できません。「人間による悪戯?」、「草刈機から石が跳ねる」などを疑います。防犯カメラを設置し、撮影データ解析しますが、「カラス」に到達するまでに時間が取られるようです。当社への問合で、「カラスは石を落としますか?」や、「カラスの落とす石でソーラーパネルは割れますか」から始まり、「なぜ、石を落とすのですか」、「何が面白のですか?」といった質問があります。

カラスは、貝殻を割るために、高い場所から落下させて貝の身を食べることが知られています。そして、満腹時には、石を落下させる遊びを行うことがあります。ソーラパネル以外、例えば車などにも被害が発生しています。

ソーラパネル設置場所の全で被害が発生することはありません。被害が多い場所は、カラスの塒(ねぐら)近くや、カラスの餌場近く、あるいはカラスの塒と餌場を移動するときの通り道にソーラパネルが設置されていると被害が発生しています。

 

 

冬至の太陽光

もうすぐ冬至、太陽光発電量が少ない時期になります。

冬至は、一年のうちで、最も一日の長さが短く、太陽光発電量が不足する可能性が高くなります。

東京で31度、札幌で23度、沖縄で40度になります。

東京の日の出を調べると7:04、日の入りは16:52のようです。

次のURLでは、必要データを入力すれば、日の入りと日の出の時間が計算できます。

http://koyomi8.com/directjp.cgi?http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0508.htm

また、周囲にある樹木や建物などにより、太陽光が遮られることも計算する必要があります。

ある動物の実験設置場所の例ですが、周囲の樹木によりソーラーパネルに充分な光が入らなくなっています。

極力、日当たりが良い場所を探して、丘の上に設置しましたが、冬至が近くなると日陰になってしまいました。

実験は、延長戦に突入し、電力不足でも結果が出せるよう工夫が必要になりました。

 

taiyoko

 

太陽光を利用した装置は、使用電力の削減をしないと、太陽光パネルが大きくコスト高となってしまいます。

写真は、自立型の制御ボックスの上にユーソニック・アッパーのスピーカユニットが乗っています。

ソーラパネルは、日当たりの良い丘の上に仮設しました。

 

 

線路脇設置用シカ衝突防止装置

線路脇に設置することを目的としたシカ衝突防止装置を試作しました。

この装置は、1つの制御部から2つのスピーカを鳴らすことが特徴で、上り方面と下り方面に向けることによりコストダウンができます。写真では見えませんが、スピーカユニットが、技術的に優れています。超音波ビームを集中させる機能と、耐久性を改善する設計になっています。また、鹿に対する忌避効果が高い音域を効率良く出力するスピーカを採用しています。


ソーラー電源を採用しましたが、日照時間が課題になります。2015年に、曇りが続くと感じたので日照時間を調べると、極端に少なくなっていました。⇒日照時間のデータ

本装置は、平成23年度ぐんま新技術・新製品開発推進補助金(群馬県・高崎市)を受けて試作しました。本タイプの販売実績は、ありません。

現在、上記装置を進化させた「シカ踏切」方式のユーソニックの検討をお願い致します。(2017年追記)